「木造トラス構法」は建物にかかる大きな力を小さな力に分散して負担することができ、基本的に骨組みにかかる力は軸方向だけになるため、細い木材でも強い構造が可能になります。大きな建造物や橋などに使用されている「トラス構法」は、様々な方向の力にも耐えることができるため、合理的かつ地震に対しても強い構造が実現できます。

「木造トラス構法」は、14方向に軸材を接合できるジョイント金物の採用と、当協会による設計及び組立ノウハウにより、想像力の及ぶ限り自由な形での空間を作り出すことが可能です。
柱のないすっきりとした大空間は「木造トラス工法」ならでは。小さくてもダイナミックな軸組みの美しさと、空間の広がりを楽しむことができます。

接合部には軸材を一本づつ抜き差しできるジョイントを採用しているため、経年変化などにより一部が劣化した場合でも、その箇所だけ新しい木材に取り替えることができ、部材の寿命に拠らず長くお使いいただけます。

当協会は木造トラス構法を実現するために各種オリジナル金物を考案製作いたしました。これらの金物を利用することにより、複雑な組み立て工程を簡易な組み立て手順とすることが可能となり、更にボールジョイントと羽子板金物の接合角度にバリエーションを持たせることで、様々なご要望にお応えできる空間設計を目指していきます。

トラス構法に使用する軸材はそれぞれ工場で製作してから現場で組み立てるため、精度の高い製品を短工期で実現できます。また、骨組みや基礎部分の接合部は分解組立できるため、一部の材料を除き、一度建造した建物を別の場所へ移設することも可能です。

再生可能な天然資源である木材を利用。中でも間伐材など国産材を活用することにより、里山保全に貢献します。
当協会のネットワークは、全国の間伐材を使用する事が可能です。